一部メディアで取り上げられ話題になりそうな「ロボット婚活」。口ベタで異性とうまく話せない人を「ロボット」が助けてくれるというが、本当にうまくいくのか?

 おそらく世界初の「ロボットが会話を代行する婚活パーティ in竹芝」の結果報告発表会が先日、都内で開かれた。従来の婚活パーティーでは、多くの人と出会う機会があるものの、限られた時間の中で最大限に自身のアピールをし、かつ相手から選ばれる必要がある。コミュニケーション能力に自信のない人にとって、不利に作用する面があった。

 そこで考案されたのが、ロボットが参加者の代わりに自身のプロフィルをしゃべってくれる「ロボット婚活」だ。サイバーエージェント社の人工知能技術研究開発組織「AI Lab」と、竹芝地区に産業拠点を形成する一般社団法人「CiP協議会」が手を組み、実現した。

 参加した男女28人には、事前に趣味や仕事など45項目の質問に回答してもらった。その内容をもとに、スタッフが男性側と女性側のロボット同士の会話シナリオを作成。ロボットはシャープ製の携帯電話ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」が使用された。

 男女が席に着くと、ロボット同士が「こんにちは」「どんな仕事をしているんですか?」と軽やかに会話を展開。互いの趣味が合うと「偶然ですね!」と言ったり、相手の言葉に「なるほど」と応じる自然なやりとりが繰り広げられ、28人中4組8人がカップルとなった。

 参加者に聞くと、ロボ婚では相手の「外見」よりも相手(ロボット)の「会話内容」が結果に大きく影響した。普段は聞きづらい「収入はいくらですか?」などの質問も、かわいいロボットの口から出ると、つい笑って答えてしまう。自慢に聞こえそうな「私はテニスの大会で優勝しました」などの功績も、ロボットを通せばイヤミに聞こえない。次回の予定はないが、独身者から開催のラブコールが届きそうだ。