慰安婦問題で無謀要求&嫌がらせ 不可解な韓国感情を謎解き

2019年02月13日 07時15分

 米ブルームバーグ通信(日本語版)が先週「従軍慰安婦問題は天皇の謝罪の一言で解決される―韓国国会議長」というタイトルの記事を配信し、波紋が広がっている。文喜相(ムン・ヒサン)国会議長(73)がインタビューに答えたもの。慰安婦問題は2015年の日韓合意で、最終的かつ不可逆的な解決を確認済みだが、今度は無謀な要求だ。さらに、元慰安婦女性の告別式を韓国の支援団体がソウルの日本大使館前で行い、慰安婦問題をこじらせている。

 文在寅大統領(66)に近い文議長はブルームバーグに「日本を代表する首相かあるいは、私としては間もなく退位される天皇が望ましいと思う。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。そのような方が一度おばあさんの手を握り、本当に申し訳なかったとひと言言えばすっかり解消されるだろう」と話した。

 文議長は2017年に文大統領の特使として来日し、現在は国会議長という重要な立場にいる人物だ。韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「1984年、全斗煥大統領が来日し、宮中晩さん会の席で昭和天皇は『両国の間に不幸な過去があり』と述べられ遺憾の気持ちを表しました。天皇という立場からすれば、これは精一杯の謝罪の言葉なのです。しかし、韓国が水に流してくれたでしょうか」

 韓国の大統領が代わるたび、日本の首相が代わるたび、韓国側は何かしらの謝罪や賠償を求めてきた。今回の謝罪要求はさらにより大きなタイミングだという。

 但馬氏は「御代替わりに合わせたように今上陛下へ謝罪を暗に求めてきた。むろん、陛下が謝罪して“解決される”わけではありません。これは未来永劫、新しい天皇が即位するたびに謝罪を要求するという意思表示です。日本人は相手が謝ればそこで終わります。韓国人は相手が謝れば、そこから始まる。謝罪された被害者と謝罪した加害者という立場が固定し、加害者は永遠に被害者に頭を垂れなければいけないのです」と話す。

 韓国は慰安婦問題を終わらせるつもりはなさそうだ。元慰安婦の金福童さん(享年92)の告別式が今月1日、韓国・ソウルの日本大使館前で行われ、支援団体や女性家族相ら数百人が参列し、黙とうをささげた。なぜ“悲劇の女性”の死を“憎き敵”の施設前で追悼するのか。日本人には不可解極まりない行動だ。

 慰安婦問題では、米国にはビルマ(現ミャンマー)のミートキナを制圧した米軍が捕らえた韓国人慰安婦20人に尋問した記録をまとめた通称「アメリカの公文書」があり「慰安婦は売春婦、もしくはプロのキャンプフォロワーにすぎない」と書かれている。

 一方、韓国は国内外各地に慰安婦像を設置し「20万人がセックススレイブ(性奴隷)として強制連行された」としている。

 但馬氏は「日本人の感覚からすれば、大使館前での告別式はこれ以上ない嫌がらせですし、死者をここまで利用するのかとあきれてしまいますが、これが韓国式なのです」と語る。日本人と韓国人では死者を弔うことへの意識が違うという。

「霊前に『安らかにお眠りください』と祈るのが日本人ですが『あなたの恨みは決して忘れません』と祈るのが韓国人。死者には恨みやこの世の未練というものを残してもらう。その恨みを聞くことが鎮魂。生者(子孫)と死者(祖霊)が恨みでつながっているという考え方です」と但馬氏。

 告別式パフォーマンスは恨みの儀式なのだ。

「韓国が言うように、日本軍が本当に少女を拉致強姦し性奴隷にしたというなら、その被害者の葬儀を強姦犯の家の前で行うでしょうか。日本人の感覚からすれば、死者を余計苦しませるだけだと思いますが、これも聖なる恨みの儀式であると解釈すれば、なんとなく理解もできるでしょう」と但馬氏。

 解決済みのはずの慰安婦問題だが、韓国はそうは思っていないのだ。