女性巡査「生活のため」副業禁止破りデリヘル なぜ“身バレ”した?

2019年02月01日 17時00分

山口県下関警察署

 婦警のコスプレはしていなかっただろうが…。山口県警下関署の女性巡査が、風俗店で働いたことがバレて依願退職していたことが発覚した。巡査は昨年9月から11月にかけて、福岡県内のデリヘルでアルバイト。「生活費の足しにするため」に約8万円の報酬を得ていたという。おとり捜査でもないのにデリヘル嬢がまさかの婦人警官…到底思いつかない身元がなぜバレたのか? 専門家に聞いた。

 昨年11月に同県警に情報提供があり、発覚。女性巡査は「生活費の足しにしたかった」と認めたという。昨年12月18日付で地方公務員法違反(営利企業従事)により女性巡査は減給10分の1(1か月)の懲戒処分となり、即日依願退職したという。いわゆる公務員の副業禁止に引っかかったわけだ。同県警監察官室は「再発防止に向け、指導を徹底したい」とコメントしている。

 地元風俗関係者は「下関の風俗は最近元気がないのと、地元を避けるために関門海峡を挟んだ福岡で働いていたのでしょう。でも、公務員は給料が安定しているので風俗で働くケースは少ないですね」と指摘する。

 風俗嬢の身元が客などを通じて分かってしまうことを“身バレ”というが、なぜこの女性巡査は身バレしたのか。

 風俗情報誌「俺の旅」(大洋図書)の生駒明編集長は「風俗嬢本人はバレないつもりで働いていても、クチコミであっさりバレることが多い。中学や高校時代の先輩後輩や職場の知り合いなどが風俗を利用して、彼女が働いていることを1人でも知っちゃうと、あっという間に広がるのです」と話す。

 一方、公務員の風俗嬢は少なくても、公務員の客は多いという。「民間と違って収入が安定しているので風俗に行く公務員は多い。上客といってもいい」(生駒氏)。下関から北九州市の小倉は近く、福岡市の中洲も行けない距離ではない。客もそこまで足を延ばすわけで、バレやすい環境ではあった。

 デリヘルでは“身バレ対策”をしているところもあるという。

「一部地方のデリヘルでは、店員がまず客のところに行って、客に目隠しをした上で女の子に知人じゃないか確認してもらうことにしている。こんな対策が必要なくらい身バレして辞めていく子は多い」(同)

 女性巡査は風俗の仕事で約3か月で8万円の報酬と少ないので、本業を優先して働いていたと思われる。

「昨今、政府は働き方改革で副業の普及促進と言っていますが、民間はともかく公務員まで拡大するのは時間がかかりそう」(ある公務員)

 一部自治体では公益性の高い地域貢献活動を副業として認めているところもあるが、デリヘルなど風俗の副業が認められるとは考えにくい。いずれにせよ、女性巡査にとっては警察という安定した職を失い、身バレの代償は大きかった。