尾を引く橋下発言 桜宮幼・小・中にも嫌がらせ

2013年03月28日 16時00分

「大阪の恥」発言で嫌がらせが横行している。大阪市立桜宮高校で起きた体罰問題で、バスケットボール部顧問だった小村基元教諭(47)が22日、傷害と暴行容疑で書類送検されたが、地元では橋下徹大阪市長(43)への不満がたまっている。周辺には「桜宮」と名前が付いた幼稚園や小・中学校があり、「園児が石を投げられたり、生徒がバスを降ろされたり嫌がらせが起きています」と地元関係者は訴える。

 


 大阪をゆるがせた体罰問題がついに犯罪として処理された。元教諭の体罰によりバスケ部主将の男子生徒(17=当時)が自殺。問題が明らかになると、全国から元教諭の指導方法に批判が集まった。橋下氏も「功績は評価するが、絶対に侵してはならない一線を越えていた」と体育系学科の入試中止を決めた。


 在校生らが記者会見をして橋下氏の決定を批判したり、卒業式後に元教諭のもとを訪れて泣いたりと、同校関係者らは過剰なまでに橋下氏と対立。これには原因があった。


 地元関係者は「橋下氏が桜宮高校のことを『大阪の恥』と言ったのが許せないのです。桜宮では知的障害者の生徒受け入れをどこよりも率先してやってきました。文化祭などでお年寄りを生徒がエスコートするなど、地元では礼儀正しい生徒として有名。それを恥と言われてしまった」と指摘する。


 橋下氏は1月に同校を訪れた際に、「入試を継続するのは大阪の恥」と発言。決して同校を恥と言ったわけではないが、在校生ら関係者のショックは大きかった。


 恥発言の余波も出ている。在校生が嫌がらせを受けているという指摘はあったが、同校生徒だけではない。同校周辺には同じ桜宮の名前が付いた幼稚園、小学校、中学校があるのだが、それらへ通う児童や生徒も被害に遭っているのだ。


「通学中の幼稚園児に対して、石が投げられることがありました。中学生がバスに乗ろうとしたら、ほかの客から『桜宮は乗るな』と言われ、降ろされたともいいます。また、自転車が千枚通しで集団でパンクさせられていたことも。誰がやったのかは分かりませんが、ひどいことをするものです」と、地元関係者は無関係な生徒・児童への嫌がらせに怒り心頭だ。