97歳英殿下自ら運転する車が衝突事故 日本とは違う高齢ドライバーへの意識

2019年01月19日 17時00分

 97歳になるエリザベス英女王の夫フィリップ殿下が17日(日本時間18日)、英国東部ノーフォーク州サンドリンガムで乗用車を自ら運転中に別の車と衝突した。本人は無事だったが、相手の車に乗っていた女性2人が軽いけがをする事故が起きた。日本でも多発する高齢者ドライバーによる事故が社会問題化しているが、英国では事情が少し違うようだ。

 英BBCなどによると、事故が起きたのは同日午後3時ごろ。同市にある御用邸に女王と一緒に滞在中の殿下が運転するランドローバーが、敷地内から国道に出ようとしたところで走ってきた乗用車と衝突。殿下の車は横転した。

 現場に駆けつけた警察は、双方の運転手からアルコール検知器による呼気検査を行い、殿下も応じたという。両者からアルコールは検出されなかった。

 また、相手の車に乗車していて腕などに軽傷を負った女性2人は、近くの病院に搬送され、治療を受けた後、帰宅を許可された。英王室は、殿下側の乗用車に同乗者がいたかは明らかにしていない。

 97歳になる超高齢の殿下が現在も自らハンドルを握っていたこと自体驚きだが、英自動車協会は高齢者ドライバーの運転制限をすることは、必ずしも問題解決にならないと主張する。

 同協会のエドムンド・キング会長はBBCの取材に応じ「高齢者ドライバーによる自動車事故が注目されると、高齢者の運転を制限・禁止すべきだという話になりがち。だが、年齢と安全の関連性から運転制限を設けるなら、高齢者よりむしろ若者を制限することになるはずだ」と指摘。

「若者、主に男性ドライバーが免許取得後6か月以内に事故を起こす確率は6か月運転をしていない高齢者よりも高い」というのだ。

 また、高齢者は夜間の運転を控えたり、慣れた道路しか通らないなど、自分で制限をかけてることが多いとも。

 英国では70歳以上のドライバーは3年ごとの運転免許更新が義務付けられている。一方、日本では70歳から74歳は免許更新手続前に高齢者講習が必要で、75歳からは認知機能検査と高齢者講習の両方が義務付けられている。