新ローマ法王とサッカー界の浅からぬ縁

2013年03月18日 11時00分

 アルゼンチンのブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)が第266代ローマ法王に選出されたことで、サッカー界が大フィーバーしている。新法王「フランシスコ1世」が名門サン・ロレンソ(アルゼンチン)のソシオ会員であり、大のサッカー好きだからだ。

 早速、サン・ロレンソは公式HPで「わがクラブのソシオであるベルゴリオ氏が本日新たな法王に選出されたことをうれしく思います。彼の素朴で謙虚な人柄、クラブへの愛情、アルゼンチンの人々との距離の近さはわれわれのクラブにとって誇りです」と声明を発表した。

 アルゼンチン5大クラブの一つでリーグ優勝10回を誇る名門。かつてブエノスアイレス市内でサッカーに取り組む少年グループの1人が車にひかれそうになった姿を見たロレンソ・マッサ神父が教会の敷地を提供。それがキッカケで、1908年にクラブチーム化されており、キリスト教と深い縁があった。

 また世界最強クラブと呼ばれるバルセロナ(スペイン)は、法王を決めるコンクラーベ開催中に試合をすると、過去負けなしという不思議なデータがある。今回も12日(日本時間13日)の欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦でACミラン(イタリア)に4―0で圧勝し「アルゼンチン代表の(バルセロナ所属FWリオネル)メッシ(25)が次の法王だ」というジョークも飛び交った。そのメッシは「すごくうれしい。2014年W杯優勝をあなたに捧げたい」と祝福コメントに大きな野望を添えた。

 元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏(52)も「神の手がアルゼンチン人の法王を運んできた。次にイタリアに行くときにはぜひ謁見できればと願っている」と喜びを語った。

 中南米から初の選出となったフランシスコ1世は、聖職者による性的虐待などのスキャンダルに揺れるカトリック教会の信頼回復という重責を担うが、サッカーファンの支持を背にカトリック界に新風を取り入れることが期待されている。