中国人観光客ドタキャンいまも 銀座すし店が苦心の新防衛策

2018年12月21日 17時00分

 中国人観光客による日本の一流飲食店の予約ドタキャンが、これまで何度も問題視されてきた。ドタキャンする中国人観光客はいまだに後を絶たない。飲食店は死活問題とあって、防衛策に頭を痛めている。

 ドタキャン問題は3年前にミシュランの2つ星を獲得した東京・銀座の有名すし店が中国人観光客の予約を断ったことで論争に発展した。

「その店はそれまで、中国人観光客の予約を受けていたんですが、当日になってドタキャンが相次ぎ、予約を断った。ネットでは“差別だ”と論争が起こったんです」(ネット関係者)

 銀座の同業すし職人は「店は予約が入った段階で魚を仕入れて、他の予約が入っても断る。それをドタキャンされたら、採算が取れない。だから中国人観光客の予約を断ったんです」と店側を擁護する。

 批判を浴びたすし店は海外の通信社の取材に「日本人以外の客の予約は、ホテルのコンシェルジュかクレジットカード会社経由でなければ断っている」と答えている。

 ところが、中国人観光客はコンシェルジュのルートでも平気でドタキャンするという。

「今、銀座はすし店が乱立して、“すし戦争”真っただ中なんです。ホテルの紹介だと安心して予約を受けたが、またもドタキャン。かといってホテルにキャンセル料を請求できない。銀座のすし店は、中国人観光客に泣かされてますよ」(前出の同業者)

 最近では防衛策として、中国人観光客の予約は1日1組と限定している飲食店も出てきた。

「1組限定だったら、ドタキャンされてもリスクは最小限に抑えることができる」(都内の飲食店オーナー)

 昨年の訪日外国人観光客は2869万人。そのうち、中国人観光客はトップの約735万人。今年も増加の一途をたどり、3000万人を超えたことが18日に発表された。2020年東京五輪に向けて中国人観光客も増えると予想されている。“インバウンド効果”ばかりが注目されるが、負の側面もある。政府はドタキャン対策の必要性に迫られる。

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