アパマンの消臭サービス実態調査へ 札幌ならでは?大量在庫の業界事情

2018年12月20日 17時00分

 札幌市豊平区の爆発事故で、発生元とされる不動産店「アパマンショップ平岸駅前店」で、顧客と契約した消臭サービスを実施しないケースがあったことを受け、APAMANは19日、東京都と福岡県の子会社2社でも同様の事例がないか調査する方針を明らかにした。

 発生元とみられる店を運営するAPAMAN子会社「アパマンショップリーシング北海道」によると、店には消臭スプレー缶160本があった。消臭サービスは社員が行う。スプレー缶は一度ボタンを押すと空になるまで噴霧を続ける全量噴射型タイプ。消臭サービスを実施しなかったことが、大量の在庫を抱える一因になったとしている。スプレー缶の仕入れは1000円でサービス代金は1万~2万円。

 APAMANは「想定を超える事態」とし、不動産仲介の店舗を運営する東京都と福岡県の子会社でも実態を調べる。

 平岸駅前店に多くの在庫があり、新品のスプレーを廃棄したことについては「なぜか分からない。スプレーの仕入れにノルマなどはない」としている。

 不動産関係者は「ノルマとか、自己目標とかがあったという話も聞きます。未使用スプレーを大量に抱えているのを本部の人に見つかると注意されるから、廃棄したんでしょう」と語る。

 それにしても、サービス代金と仕入れ値の差は大きい。

「仲介手数料は家賃の1か月分です。札幌では1Kのマンション、アパートは2万~3万円台はざらにある。東京とは違いかなり広範囲なので、スプレー缶をセットして、時間を置いて回収するのも時間を取られる。だから、臭いのない空き部屋とかには使わなかったんでしょう」(同)

 確かに都心のマンションならワンルームでも10万円以上のものはたくさんあるし、不動産店から徒歩圏内も少なくない。少なくとも札幌では消臭サービスの契約を取らないと、店舗の儲けはそれほど出ないのだろう。その上で、時間的に“効率”の悪い物件は未実施となってしまったのか…。