鈴木宗男氏が上告に“待った”

2013年03月16日 11時00分

 生活の党の小沢一郎代表(70)の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪に問われた、元秘書の石川知裕被告(39=新党大地)ら3人の控訴審判決公判で東京高裁(飯田喜信裁判長)が13日、控訴を棄却した件で、鈴木宗男氏(65)が意外な言葉を口にした。石川氏は上告したが、宗男氏は「次の選挙を考えたら無駄な時間を過ごせない」ときっぱり。一体なぜ?

 東京高裁は一審判決の石川氏に対する禁錮2年、執行猶予3年を支持。同日夕に石川氏は会見を開き「不服として上告しました」と戦う意向だ。同席した新党大地代表の宗男氏も「上告したというので最後まで戦った方がいい」と賛同…したと思ったら違った。

「ただ『戦え』で強く出ても将来のためにならない。予算案を通すまでは職責を果たしてもらい、その後は将来を考えてベターではなくベストの判断をしたい」(宗男氏)

 どういう意味なのか。キーポイントは刑が確定した場合、公民権停止が執行猶予と同じ3年となる点だ。会見後の宗男氏を直撃すると、「私の経験からいって最高裁ではひっくり返らない。上告して今年の夏以降に却下となったらどうにもならん。次の衆院選に出られない」と激白した。

 宗男氏が想定する次期衆院選は2016年夏の衆参W選挙だという。この選挙に石川氏が出馬するためには、今年の参院選前までに判決が確定していなければならない。

「投票所で名前を書いてもらわないと忘れられて政治生命は終わる。前回は相手(中川郁子氏)に同情が集まったが、次は石川に集まる。将来を考えれば、夏前に取り下げるのもひとつの判断。石川も分かっていると思う。現実的な考えだと思いませんか?」(宗男氏)

 無罪を信じる石川氏にとっては難しい判断となりそう。石川氏が議員辞職となった場合は宗男氏の娘、貴子氏(27)が繰り上げ当選となる。