日本のマグロ漁船サメ密猟の疑い インドネシア人漁師供述の真相は?

2018年12月15日 17時00分

 米司法省は11日付で、高級食材のフカヒレの材料となるサメを密漁していた疑いで、鹿児島県の水産会社「浜田水産」と日本人船員3人らを刑事告訴したと発表した。司法省などによると、浜田水産が所有・運営する漁船「共進丸」は昨年11月上旬、静岡・清水港を出発。約1年間のマグロ漁の間に、南太平洋などで高級食材フカヒレを手に入れるためサメ約300匹を密漁していた。船上では日本人船員がインドネシア国籍の漁師を指導し作業させていた。

 今年11月6日ごろ、インドネシア国籍の漁師18人は、米ハワイ州のホノルル沖で漁船を離れ、送迎用船舶で米国に入国したところ、手荷物検査で大量のフカヒレの所持が発覚。インドネシア国籍の漁師たちは、ホノルルを経由しジャカルタへ向かうところだった。

 このうちの10人は、密輸容疑で米当局に身柄を拘束された。スーツケースなどの荷物13個の中からは、962個のサメのヒレが束ねられ、包まれた状態で見つかった。

 当局によれば、押収されたサメのヒレは計89キロあり、闇市場で約76万円の価値があるとされる。

 当局の尋問に漁師の一人は「生きたサメからヒレを切って、体を投げ捨てた。船長から指示された」と供述している。

 起訴された日本人船員3人は4件の容疑がかけられており、有罪判決となった場合、最大で5~20年の禁錮刑が科される可能性がある。

 浜田水産は「(起訴に対して)弁護士を立てて回答中。簡単に言うと、こちらが知らない間に、インドネシア人の船員がサメの解体を行っていた。マグロ漁船はマグロをとるだけ」としている。

 世界中でサメの乱獲が禁止となる中、アジアでのフカヒレスープの人気は高い。水産会社は外国人労働者から思わぬとばっちりを受けたのか。