大阪・半グレ集団「アビス」 55人摘発もまだまだ「ぼったくり」続くか?

2018年12月13日 17時00分

大阪・ミナミの繁華街

 経営するガールズバーで客を脅したり、対立するグループの店を襲ったりしたなどとして、大阪府警南署は12日までに、大阪・ミナミの繁華街を拠点に活動する最大規模の半グレ集団「アビスグループ」のリーダーの男(20)ら15~32歳の男女55人を摘発した。

 同署によると、アビスは複数のガールズバーを経営。「1時間3000円飲み放題」とうたいながら、実際は数十万円を請求して脅し取るなど、昨年9月から利用客のトラブル相談が寄せられ、メンバーらが相次いで逮捕されていた。

 アビスには100人以上が所属。リーダーの男の逮捕容疑は今年8月15日、他のメンバーと共謀し、対立する半グレ集団が経営する大阪市中央区の店舗に金属バットを持って押しかけ、店の男性に催涙スプレーを噴射して暴行するなどした疑い。

 調べに「アビスなんて知らない」と否認しているが事情通はこう語る。

「グループの名のアビスはリーダーの男の名前からつけられたそうです。大阪市内の中学の仲間が集まって暴走族を結成し、以前から悪さをしていたため、警察にも目を付けられていた有名人」

 アビスは昨年ごろからミナミでガールズバーの営業を始め、月の売り上げは最低でも計約5000万円。毎月30万~50万円が暴力団に渡っていたとみられる。

 アビスは11月には解散届を提出したが「ミナミでフラフラしている女の子や家出少女に声をかけて、あっという間に勢力を拡大して、キタにも店舗を構えている。(解散届は)建前に過ぎない」と事情通は指摘する。

 地元関係者は「暴対法の規制で暴力団もシノギがあがらないから、半グレ集団を使ったぼったくり店でもうけるというのは前からあった。4~5年前に解散した『強者(つわもの)』の残党も残っているし、これでおしまいとはいかない」と今回の摘発は氷山の一角に過ぎないという。