【高速あおり事故】無罪主張した被告の「反省&謝罪意思」の信用度

2018年12月04日 11時00分

 神奈川県内の東名高速で昨年6月、あおり運転により停車させられた車がトラックに追突され、夫婦が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(26)の初公判が3日、横浜地裁で開かれた。

 争点は罪の重い危険運転致死傷罪に問えるかどうか。検察側によると、石橋被告は昨年6月5日、パーキングエリアで萩山嘉久さん(当時45)から車の止め方を注意され激高。嘉久さんの妻友香さん(同39)が運転するワゴン車を時速約100キロで左側から追い越し、前に割り込んで減速、追い越し車線上で停車させた。

 結果、追突事故を引き起こし、嘉久さんと友香さんを死亡させ、娘2人にもケガを負わせた。

 検察側は「高速道路で停車させる行為は重大な危険を生じさせる」とした上で「停車前の妨害運転も含め一貫した動機で行われており、一連の行動は危険運転に当たる」と指摘。一方の弁護側は「停車後に事故が発生した本件には、危険運転致死傷罪は適用できない」と無罪を主張している。

 弁護側によれば同被告は反省し、謝罪の意思もあるとしているが、額面通りには受け取れない。

「法廷では遺族に目もくれず、終始ふてぶてしい態度。勾留中、産経新聞の記者が接見を求めたところ、石橋被告は『俺と面会したいなら30万からや』と金銭も要求している。とても反省しているとは思えない」とはテレビ関係者。

 検察側も怒り心頭で、危険運転致死傷につながる予備的訴因として監禁致死傷罪を追加。石橋被告がワゴン車を停車させ、嘉久さんの胸ぐらをつかんで車外に引きずり出そうとした行為は監禁致死傷罪に当たるとした。

 弁護側は「停車時間が短く、監禁に当たらない。監禁の故意もない」と争う構え。法曹関係者は「さすがに無理筋に思えるが、それだけ検察も怒っているということだろう」と話す。判決は14日に言い渡される見通し。