公用車使いホテル不倫の警部を処分 捜査を装えば私用も可能なズサン環境

2018年10月31日 07時15分

 滋賀県警は29日までに、勤務中に公用車を使って不倫相手の女性とホテルに行っていた警察官を減給10分の1(6か月)の懲戒処分とした。

 問題の警察官は、県警本部に勤務する既婚の男性警部(50)。2014年から今年6月ごろまでの間に、出会い系サイトで知り合った30~40代の女性十数人と不倫関係になり、勤務中に仕事を装って公用車で県内や京都市内のホテルに7回行った。1万5000円を渡す援助交際もあったという。

「女性と会うのが楽しくなり、快楽を求めてしまった」などと語っているという。

 犯罪ジャーナリストは「警察の車の使い方はムダが多い。車の台数が限られていて使えないことを理由に、不審車両を自転車に乗って『こら! 待て!』などと叫びながら、ギャグ漫画のように追いかけている警官も多くいる中、警察車両の私用は言語道断。減給処分では甘すぎるのではないか」と指摘する。
 勤務時間中に公用車を私用で使える背景には、警察内のずさんな管理体制があるという。

「警察から着信があって折り返ししても、掛けた警官が誰か分からないままということもよくあります。また、不在の警官が何時ごろに戻ってくるか、どこに行っているかも、把握されていないことが多い。情報の共有をしていないので、捜査を装って遊んでいてもバレない特殊な職場環境なのです」(同)

 県警は「女性に警察官という身分は伝えておらず、捜査情報の漏洩はない」としている。7月、警部の部下が監察官室に通報し発覚。事態を知りながら同室に報告しなかったとして、上司の50代警視も本部長訓戒の処分とした。

 滝口一也首席監察官は「幹部がこのような事案を起こしたことは遺憾。指導を徹底し、再発防止に努める」としているが、管理体制の強化は必要だろう。