自宅近くで遭難死亡 中標津町の暴風雪の凄まじさ

2013年03月07日 16時00分

 発達した低気圧の影響で2日午後、暴風雪となった北海道の中標津町や湧別町で、車が相次いで立ち往生するなどし、3日朝までに8人の死亡が確認された。


 湧別町では2日、漁師岡田幹男さん(53)と長女の夏音さん(9)が、車で出掛け行方不明に。自宅から約500メートルの路上で車が見つかり、3日朝、さらに300メートル離れた牧場で2人が見つかった。岡田さんは凍死し、一命を取り留めた夏音さんは手当てを受けた。


 3日朝には、中標津町でアルバイト従業員北川陽菜さん(23)が、網走市で酪農ヘルパー今井教さん(54)が、富良野市で会社社長佐々木亨さん(76)が、それぞれ倒れているのが見つかり、死亡が確認された。

 

 宮下さん、岡田さん、北川さんは「車が雪で動けなくなった」と、家族や知人に電話していた。現場はいずれも自宅から数百メートルの地点だったり、通勤途中の見慣れたところ。中標津では観測史上最高の最大瞬間風速34・0メートルを記録し、視界もないほどだった。


 地元住民は「車に乗っていても地吹雪で視界がなくなり、危ないので停車すると数分でワイパーが雪で動かなくなる。で、車が雪に埋もれる。降りて助けを求めようにも、隣家が1キロ離れてるようなところ。『家まで数百メートルだから、歩いて帰れる』と思ったのかもしれない。でも、猛烈な地吹雪では目の前の数十センチしか見えないので、車に戻れなくなる」と解説する。


 エンジンを掛けたまま暖房をつけるのが一番安全なのかもしれないが、一酸化炭素(CO)中毒の危険がある。中標津町の道道では2日、近くの宮下加津世さん(40)と3人の子供が乗った車が雪で身動きが取れなくなった。雪が窓やマフラーをふさぎ、排ガスが車内に充満してCO中毒死した。周辺は2~4メートルの雪が積もっていた。


 排雪作業ができない場合は多少寒くても窓を少し開けて、車内にガスがたまらないようにする必要がある。窓も開けられないほど寒さが厳しければ、エンジンを切らなければならないという。