親バカにつけ込むスポーツ家庭教師“詐欺”にご用心!

2018年10月23日 07時10分

“親バカ”につけ込まれる!! 少子化の影響もあり、いまや子供の教育にかけるお金は相当な負担になりつつある。それでもわが子かわいさに何とかしようとするのが親心。そこに目をつけた教育詐欺は、受験科目の学習以外にスポーツの分野でも起きている。その被害者が本紙に明かした詐欺師の驚がくの手口とはいったい――。

 少子化、核家族化もあってか、いまやスポーツを教える家庭教師が話題になっている。かけっこや逆上がり、水泳、ドッジボール、自転車などを個人レッスンで教えるというものだ。

「種目によって違いますが、1回4000~7000円ほど。昔はおじいちゃんやお父さんが子供に教えていたものもありますが、派遣されるのはプロなので、親が教えるより上達が早いと評判です」(ある利用者)

 一方で、こうした親を標的にして詐欺師も暗躍している。野球強豪校OBのAさんは、野球少年の息子に野球の家庭教師をつけることにした。

「仕事が忙しいので、息子のキャッチボールの相手をしてあげる時間がないし、親子だと感情的になってしまうから、どうしようと思ったら、家庭教師派遣の会社がスポーツもやっていると知り、問い合わせました。息子には、甲子園に出場してほしいから、甲子園出場経験がある近隣の強豪校出身の先生がいたらいいなと思ったのです」(Aさん)

 Aさんが家庭教師に求めた条件は、キャッチボールやバッティング指導ではなく、甲子園出場歴だった。すると、家庭教師派遣業者の担当はこう話した。

「甲子園に複数回出場している優秀な家庭教師がお近くにいます。ただ、非常に人気ですから、速やかにお振り込みいただけないと、彼のスケジュールを押さえられません。お子様のことをお考えになってご英断ください。最強の野球家庭教師で夢を実現しましょう」

 そして、息子のためにとAさんは即日、数十万円を振り込んだ。

 Aさんは「有料の練習場も予約してスタンバイしていたんです。すると『家庭教師の都合が急用でいけなくなりました』とドタキャン。しかたなく、スケジュールを組み直しましたが、数回同じことがあった後に『甲子園の先生は忙しいんですよ』との言い訳を最後に担当者が音信不通になりました。家庭教師の振り込め詐欺に遭ったのでしょうか」

 本部にクレームを入れたものの、調査と確認を口実とする役所的な対応で、返金もされず、いまだ解決していない。

 詐欺研究家の野島茂朗氏は「法的な規制が緩い塾業界、家庭教師業界には、詐欺まがいの業者が少なくありません。『社員しかいません』とうたいながら、学生バイトが社員のフリをしたり、保護者が喜ぶような高学歴者を講師に演じさせたりします。従業員の労働条件を悪くして広告費を捻出して、受験生や保護者を洗脳して、カネを搾り取っているような業者も多いのです」と語る。

 スポーツの秋、勉学の秋、悪徳教育業者にはくれぐれも注意が必要だ。

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