一般的なオレンジ色ではない、黒ニンジンが健康に良い栄養分を豊富に含む“スーパーフード”として大きな注目を集めている。

 アフガニスタン原産の黒ニンジンは、トルコを中心に栽培されている機能性野菜。メディアにも多く出演している管理栄養士・美容アドバイザーの豊田愛魅氏は「普通のニンジンに比べて黒ニンジンはポリフェノールが35倍、ポリフェノールの中の成分アントシアニンが43倍含まれている。ポリフェノール、アントシアニンは抗酸化作用があり、血液をサラサラにしてくれます。また、細胞を元に戻したり、がんの芽を摘む(予防する)といった作用があります」という。

 他にもカルシウムやカリウム、ビタミンCなどの栄養も豊富に含まれているため「近年、スーパーフードとしてブームになりつつある」(関係者)という。

 だが、生産環境が限定されるため、日本では熊本県と沖縄県の一部でしか栽培されておらず、世界的に見ても生産量は少ない。値段は普通のニンジンより7~10倍ほど高いが、一般的に流通することはほとんどなく、健康志向の人の間ではすでに黒ニンジンを巡って“争奪戦”が起きているとも。

 そんな貴重な黒ニンジンを飲めるイベント「UMA×NINJIN TOWER」(主催・JRA日本中央競馬会)が4日から14日まで、東京・表参道で開催される。

 馬とニンジンをテーマにした体験型スポットで、黒ニンジンから作った「究極のニンジンジュース」を1日限定50人に無料提供する。他にも実物大の精巧な馬ロボットが登場し、ミニキャロットの収穫体験なども行われるという。