フィリピンパブ従業員の結婚偽装で逮捕・ブローカーの手口と店の評判

2018年09月29日 17時00分

 フィリピン人の女に在留資格を取らせるため結婚を偽装させたとして、警視庁と福島県警は28日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの疑いでフィリピンパブの経営者でブローカーのヒラツカ・エマ・レッド容疑者(50)、会社役員の星野広之容疑者(54)、従業員のフィリピン人の女ら計26人を逮捕した。

 逮捕容疑は、ヒラツカ容疑者らが2013年から17年の間に、フィリピン人の女と日本人の男計10組に、婚姻の意思があると装わせ、東京都内の区役所に虚偽の婚姻届を提出した疑い。

 捜査関係者によれば、星野容疑者はブローカーでありながら、自身も偽装結婚をしていた。偽装結婚をした日本人の男には、いくらか謝礼が支払われていたという。

 外国人が日本に滞在するには、入国審査官への推薦を得た査証と、日本で行う活動に応じた在留資格が必要となる。

 在留資格を取得すると、在留期間が決まる。日本人を配偶者として持つと、いくつかの要件を満たせば、永住許可申請ができるようになる。

 今回の偽装結婚で、在留資格を取得したフィリピン人の女たちはパブで働き続けていた。ヒラツカ容疑者が、キャストたちの在留期限が切れないように措置をしたということになる。

 店を訪れたことがある男性は「かなりの優良店。太い客でもないのに、店の女が『結婚してほしい』とせがんでくる。8月下旬に私服警官が2人来て、9月上旬には女の子が何人か警察に連れていかれた。それから店はずっと閉店状態です」と語った。

 また店を知る人物は「店外で余計なことを話さないように、女の子の髪のセットは美容院ではなく、店内に美容師を呼んで行っていたそうだ」と明かした。

 警視庁は、日本とフィリピンにまたがる国際的な偽装結婚組織があるとみて、捜査を進めている。