たけし番組が火付け役のサバ缶ブーム 同じ青魚イワシ缶人気も急上昇

2018年09月25日 17時00分

 年々、高まる健康志向と女性の美容・ダイエット志向で、空前の“サバ缶ブーム”が起こりスーパーやコンビニで売り切れが続出している光景も珍しくない。さらにイワシ缶も猛追し、“缶詰戦争”となっている。

 公益社団法人「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」によると、水産缶詰の生産量はサバ缶がツナ缶を抜いて、トップに躍り出たという。

 協会関係者は「過去にない“サバ缶ブーム”が起こってます。大手缶詰メーカーは、すでに1年間のサバ缶の予定生産量を売り切って、追加生産で対応している状況です」と言う。

 ブームのキッカケは2013年7月に放送された「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学」(テレビ朝日系)でサバ缶の美容、ダイエット効果が紹介されたこと。このとき第1次サバブームが起き、その後、女性誌で取り上げられたり、洋食メニューの新レシピが開発されたりし、第2次サバブームが訪れたという。ブームにサバが取れる県では町おこしをスタートさせたり、サバ料理専門店も急増し、サバ缶のレシピもあふれるようになった。

 昨年10月には、またも「名医とつながる! たけしの家庭の医学」(テレビ朝日系)でサバ缶が血管の老化を防ぐというレシピを紹介したことで高齢者からの需要も急増した。

「水産大手は“サバ缶ブーム”と海外への輸出増加で、サバが不足気味になるためにイワシの加工にも力を入れて、サラダやパスタに合わせてもいいような商品を開発して売り出した。それがバカ売れしているんです」(食品アナリスト)

 イワシもサバと同じ青魚で、血中の中性脂肪を減らす栄養素のDHA、EPAを多く含み、健康食品として取り上げられてきた。

「イワシ缶の商品によっては、サバ缶より栄養素が多い場合がある。イワシ缶市場が伸びる要素はあったんです。水産大手は原料価格が上がっているため、9月からサバ缶を約10%値上げしましたからね。安価なイワシ缶がサバ缶を追い上げてますよ」(前出の協会関係者)

 安価で栄養素があるサバやイワシの缶詰がシノギを削るのは庶民にとって、大歓迎だ。