京浜急行電鉄(東京)は18日、数駅の駅名変更を検討し、沿線に住む小中学生からアイデアを公募すると発表した。創立120周年を記念する事業の一環で、沿線の活性化が狙い。他社線との乗換駅や神社仏閣の最寄り駅などを除く46駅が変更対象となる。

 地下化を進めている産業道路駅(川崎市)は、周辺整備を機に名称を変更する。また読み方が難しい駅などについても変更を検討する。沿線の活性化につながるような案から選考する。

 名前を変更する駅や実施日は来年春ごろに発表する。募集期間は今年9月21日から10月10日まで。専用ウェブとハガキで受け付ける。応募者から抽選で記念品を贈る。

 駅名変更を予定していない駅は、品川、京急蒲田、羽田空港国際線ターミナル、羽田空港国内線ターミナル、京急川崎、八丁畷(はっちょうなわて)、京急鶴見、横浜、金沢八景、京急久里浜、鮫洲、平和島、川崎大師、生麦、金沢文庫、浦賀、三浦海岸など26駅。

“ちょんの間街”からアートな街に変貌した黄金町駅、居酒屋ブームに沸く野毛町の最寄りである日ノ出町駅は変更の可能性がありそうだ。ほかにも1946年に花月園が閉園した花月園前駅、50年代の埋め立て地拡大により海岸線がまったくない大森海岸駅、JR東神奈川駅と隣接しすぎている仲木戸駅、青果市場がない青物横丁駅なども候補かもしれない。

 鉄道マニアは「京急は雑色(ぞうしき)、六郷土手(ろくごうどて)、糀谷(こうじや)、追浜(おっぱま)、逸見(へみ)など難読だけど味のある名前が多い。東武伊勢崎線の業平橋駅がとうきょうスカイツリー駅に改名されるなど、分かりやすくするのもいいんですが…。個人的には西武新宿線の西武新宿駅を歌舞伎町駅にしてほしい」と話している。