ドンキVSアリババの西友買収劇 バックに総合商社の争い

2018年09月04日 08時30分

ドンキが西友を買収するのか?

 ドンキホーテホールディングス(HD)の大原孝治社長は先日、米流通大手ウォルマートが売却する方針の国内スーパー大手・西友(東京)について「本当に売りに出たということであれば興味がある」と述べ、条件次第で買収を検討すると明らかにした。

 証券アナリストは「急成長するドンキが西友の買収に名乗りを上げていますが、中国のネット関連のアリババがオーガニック食品で日本に本格進出する拠点として西友に目をつけています。買収のカギを握るのは日本の総合商社だと言われています」と語る。

 西友は旧西武グループが1963年に発足させた「西友ストアー」が母体だが、バブル崩壊後に財務体質が悪化。2002年にウォルマートと包括提携。08年にウォルマートの完全子会社になった。業績が伸びないウォルマートは今年6月の年次株主総会で、西友の売却を決定。複数の流通大手や総合商社、投資ファンドに西友売却打診を始めた。

「総合商社では西友をウォルマートの傘下に入るように仲介した住友商事が“隠れ本命”と言われているんです。アリババが西友に目をつけていることを知って、一枚かんでくるでしょう」(国際M&A関係者)

 アリババの前に立ちはだかったのが、急成長を続けるドンキホーテHDだ。「ドンキは29期連続増収増益を達成。19年6月期の売上高は1兆円に達する見通しです」と言うのは流通アナリスト。

 買収となれば、単独ではリスクが伴う。「ファミリーマートやユニーを展開するユニー・ファミリーマートHDを子会社化した伊藤忠商事がバックアップするのではと見られてます」(同)

 ドンキとユニー・ファミリーマートHDは既に資本提携しているだけに、伊藤忠商事とも間接的に連携する形になっている。

 西友の買収はアリババのバックの住友商事と、ドンキのバックの伊藤忠商事の争いになりそうだ。