東京・南池袋に誕生した“浮揚する大仏”世界に誇れる新名所として期待大

2018年08月24日 17時00分

空中浮遊に見える池袋大仏

 東京・南池袋に、新たな観光スポットが誕生した。豊島区にある屋内墓苑併設施設「日蓮宗寺院 松栄山 仙行寺本堂ビル」(25日から開苑)が23日、内覧会を開催。目玉は高さ5メートルの“浮揚する大仏”だ。

 同ビルは、山寺のように自然豊かなたたずまいで、8階建て。3~6階に参拝室と法要室があり、本堂は7階。2011年の東日本大震災で、木造の旧本堂の地盤がもろくなり、再建となった。

 朝比奈文邃(ぶんすい)住職は「お寺ができる文化力の向上、住む人々の心の豊かさ、心の健康に寄与できる存在になりたく、この建物の形になった」とあいさつした。

 ビル1階の奥には、総ひのき造りの池袋大仏が鎮座し、胴体の内部には、約8400以上もの写経が収められている。像の高さは約5メートルで吹き抜けの2階まで達している。この大仏は壁に固定されているために正面から見ると、まるで天上から降臨し、空中に浮いているようだ。

 池袋大仏の制作に携わった大佛師・渡邊勢山氏は「幼子がお母さんにしがみつき、見上げた時に怖くない大きさ。これは祈りにはちょうどいい。包まれ感や、見守ってくれるということと合致している」と明かした。

 仙行寺は約50年前から、旧本堂に隣接する劇場「シアターグリーン」を社会事業の一環として演劇活動の場に提供。戦後から、池袋の文化の発展に一役を担ってきた。

 朝比奈住職は「木造の旧本堂は存在感があり、劇場へ行く役者さんも手を合わせていた。それを強くするために、大仏さんの力を借りた」と言う。

 内覧会に出席した高野之夫豊島区長は「池袋は以前、消滅都市と言われたが、今は共働きしやすい都市となった。世界に誇れる観光スポットとなれば」と満面の笑みを浮かべた。

 日本三大大仏とされる奈良の大仏(高さ約14・7メートル)や鎌倉大仏(高さ13・35メートル)に大きさでは及ばないが、インパクトは十分。池袋大仏が観光名所となれば、外国人旅行者や年配客も訪れるようになるだろう。