コラボ商品発売中止!銀座「星の王子さま騒動」の“地雷”

2018年08月21日 08時00分

 銀座の一等地を舞台に大騒動が起きていた。8日から東京・銀座ソニービル跡地にできたばかりの施設「銀座ソニーパーク」内の店舗「アヲGINZA TOKYO」で、サン・テグジュペリの小説「星の王子さま」と、プラントハンター西畠清順氏のコラボ商品「バオバブの苗木」の販売が中止に追い込まれた。

 この限定商品には西畠氏と星の王子さまが横並びに描かれたパッケージのものもある。発売発表当初から、原作のファンを中心に激烈な反対運動が巻き起こっていた。

 というのも、原作中でバオバブは星を壊す存在と示唆されていただけに「バオバブ植えたら、星終わる」「原作冒トク」など、原作に対する改悪を心から悲しむ人が続出したからだ。ツイッターでは、あろうことか「銀座ソニーパークださい」のハッシュタグまで生まれており、新たな文化発信地を目指すパークを運営するソニーは、たまらず「長年のファンの皆様の心情を考慮」した結果、11日に販売中止を発表した。

 原作の著作権は切れており、法的な問題が存在するかどうかの議論も進められているが、騒動が拡大したのは、西畠氏が関与した商品だったことが大きい。世界中から珍しい植物を集めて紹介してきた西畠氏の評価を最初におとしめたのは、昨年クリスマスの出来事だった。

 東日本大震災など被災地への鎮魂を目的に、神戸に世界一のクリスマスツリーを立てる趣旨のプロジェクトを手掛けたが、富山県の樹齢150年の木をわざわざ移してくるという内容や、木をバラバラにして商品にするという商業目的がにじんだことで物議を醸した。

「何かと反発を生む人物の起用と、愛される作品へのリスペクトを感じられない商品の制作。ソニーは、これが“地雷”であることを、尻尾を巻いて逃げる前に気づくべきだった」と出版業界関係者は説明した。