内紛騒動の阿波おどり無事開幕も…総踊りがない最終日は盛り上がるのか

2018年08月13日 17時30分

 徳島の夏を彩る祭典「阿波おどり」が12日、徳島市で開幕し、「ヤットサー」の掛け声とともに三味線や太鼓が鳴り響いた。15日までの4日間、街は「踊るあほうに見るあほう」の熱気に包まれる。

 約4億円の累積赤字による旧主催者の「徳島市観光協会」の破産により、徳島市が発足させた「阿波おどり実行委員会」のもと行われる今年の阿波おどり。1000人以上の踊り手が一斉に踊る「総踊り」の中止など、直前まで混乱が続いていたが、無事の開催に市民は胸をなで下ろした。

 昨年6月、2016年度末までの阿波おどりの赤字が累計4億3600万円に上ることが明らかになった。

「その赤字を巡って共催していた市観光協会と徳島新聞社の内紛が起きていたんです。市観光協会側は赤字体質を改善しようとしたんですが、プラチナチケットを“独占”している徳島新聞は面白くない。徳島市長は徳島新聞系列の四国放送の元アナウンサーの遠藤彰良氏で、市観光協会の会長に赤字の責任を問い、辞任を迫っていたんです」(観光協会関係者)

 市観光協会と市のバトルは激化する。昨年3月に市観光協会会長が市長を公務員職権乱用罪などで告発し、10月に徳島地検が受理。一方、今年3月、市は市観光協会の破産手続きの開始を徳島地裁に申請し、その代わりとして遠藤市長を委員長とする実行委員会を立ち上げた。今年5月に高松高裁が市観光協会の抗告を棄却して、事実上の解散が確定。実行委員会は4か所にある演舞場に均等に踊り子の「連」(グループ)を出すことで、チケットの売り上げをアップするという理由で、7月に総踊りを中止にすると決定した。

 地元マスコミ関係者は「踊り子の連をまとめる有力な踊り子団体『阿波おどり振興協会』は市観光協会側についてましたから、“振興協会潰し”と言われてます。踊り子たちから『総踊りをやりたいために踊りを始めたのに…』などと反発の声が上がってますよ」と指摘している。

 総踊りがない最終日は盛り上がるのか。

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