手がかりなし行方不明の仏女性 華厳の滝が観光予定にない不可解

2018年08月08日 18時00分

ベロンさん(家族提供)

 観光で来日していたフランス人女性のベロン・ティフェヌ・マリー・アリックスさん(36)が、7月29日に栃木・日光市内のホテルを出た後、行方が分からなくなってから10日以上たったが依然、手がかりはつかめていない。

 ベロンさんは7月27日に来日し、日光、青森、京都、東京などを観光し、今月15日に帰国する予定だった。今年上半期の訪日外国人が過去最多となるなど、日本ブームだが、中でも日光は欧米人から人気がある。

「日光は、東京へも観光したい人にとって、都内から約1時間半で行けるので、京都と同じくらい人気。“徳川家康のお墓”目当てに訪れる人も多い」とフランス人留学生の女性。

 続けて「仏画家のモネが、日本から影響を受けた絵を描いたこともあり、フランス人は日本文化が好き。伝統的な景色や文化を見るために、来日する人は多い」と明かす。

 ベロンさんも日光には思い入れが強かったようで、宿泊先に残っていたスケジュール表には、日光で訪れようとしていた30か所以上の観光地がびっしりと書き込んであった。日光東照宮や日光江戸村、輪王寺、東武ワールドスクウェアなど有名な観光地から影向石、憾満ヶ淵、稚児ヶ墓、別所跡などの日本人でも知る人はそう多くないような、かなりマニアックな場所も記されていた。

 一方で、日光観光には欠かせない日本三大名瀑の一つである華厳の滝や中禅寺湖はメモの中には含まれていなかったという。自然には興味がないかと思いきや、戦場ヶ原や湯ノ湖、白糸の滝などはメモされていた。

 華厳の滝といえば、夏目漱石の教え子だったエリート学生が、1903年に現場付近の木に遺書を残し、投身自殺した。その後も自殺が相次いだことから、自殺スポットとしても知られている。

 日光中心部から戦場ヶ原や湯ノ湖へ向かうには、華厳の滝も途中で通るだけに不可思議ではある。単に興味がなかったから外したのか、それとも何か意味があるのか?