高齢者の熱中症 陥る背景と防ぎ方

2018年08月07日 18時00分

 日本列島は6日、東海を中心に気温が上がり、気象庁によると、午後には岐阜県下呂市で国内2位タイの記録となる41・0度を観測した。

 先月から続く酷暑の中、東京・板橋区の集合住宅で5日、熱中症で死亡したとみられる80代の夫婦の遺体が見つかった。

 警視庁によると、5日午前7時前、夫婦の部屋を訪れた民生委員から「異臭がする」との通報があり、板橋署員が確認に行くと、この部屋の夫婦の遺体が見つかった。

 署員によると、遺体は同じ部屋で男性は布団の上にうつぶせで、女性はテーブルの横で倒れていた。遺体は死後2~3日が経過し腐敗が進んでいたが、外傷はなかった。

 室内は、窓やドアも閉め切った状態。エアコンや扇風機はあったがスイッチは入っておらず、高温だったことから、警視庁は死因は熱中症とみて捜査を行っている。

 夫婦が死亡したと推定される8月1~3日の都内では、激しい暑さが続いており、東京都心の最高気温はいずれも35度以上の猛暑日だった。

 また7月21日には、同区の集合住宅で、70代の夫婦が心肺停止の状態で倒れているのを志村署員らが発見した。同日午前10時、部屋を管理する不動産業者から「今月12日以来、姿を見ていない」と交番に連絡があった。署員らが部屋を訪ね、寝室と居間でそれぞれ倒れている2人を発見。家にエアコンはあったが、作動していなかった。

 日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクトの担当者は、高齢者が熱中症に陥る背景について「体温の調節機能が衰え、暑さを感じづらく、クーラーがあってもつけない傾向があるのです。また、就寝中は多量の汗をかくので脱水症状に陥りやすいが、高齢の方には、トイレに起きたくないので就寝前に水分摂取を控える人もいる。高齢者の熱中症を防ぐには、同居者でなくても連絡を取り、気にかけてあげることが必要だ」と語った。