「不感症にした」英女性が病院と219万円で和解

2018年06月26日 07時15分

 英国人女性が「医療ミスで二度とオーガズムに達しない体となった」として、病院を提訴して1万5000ポンド(約219万円)を手にした。

 オンラインニュースの「news.com.au」によると、英ノーウィッチ出身のジニー・アチソンさん(45)は膀胱と腸の統制などに影響を及ぼす馬尾症候群により性生活を失った。バイブレーターを購入してみたが「残念ながら何を試しても感じられない」と語る。

「私は性欲も旺盛だった。交際中は少なくとも週数回は性交渉を楽しんでいた。16歳の時から規則的に性交渉をしていたが、できなくなるまでそれがどれだけ大事なのか分らなかった」と嘆く。

 アチソンさんは2008年に腰の痛みを感じ始め、2年後に痛みがひどくなり、ノーフォーク・ノーウィッチ大学病院の緊急外来へ。椎間板ヘルニアとの診断で、医師はMRI検査をせずに腰痛専門のクリニックを紹介。しかし、その後痛みはひどくなり、町医者にかかるも理学療法士を紹介された。排尿が困難になり、理学療法士が病院に対して検査を依頼。11年2月にMRI検査を受けたところ、椎間板がはみ出し、腰の神経を圧迫していることがわかった。

 結果的に馬尾症候群と診断されて手術を受けた。術後は歩行への影響は生じなかったものの、性的感覚が戻らなくなった。

「40代で性交渉ができなくなるなど夢にも思わないはず。性交渉は私にとって常に重要だった。今は独身だが、性交渉をしたくてしかたない。当時、交際している人がいたが、体の異変後は性交渉ができなくなった。今後も二度とないと思う」

 アチソンさんは馬尾症候群の診断を受けた後、交際していた男性と別れ、運動もできなくなったため、体重が約40キロ増え、自尊心を失ったとも。

 13年に病院側を提訴し、今年5月に病院側が1万5000ポンドを支払うことで和解し、謝罪を受けたアチソンさんは「これで私のかつての生活が取り戻せるわけではないが、楽になれると思う」と話している。