トランプ米大統領“宇宙軍”作る!

2018年06月20日 07時30分

宇宙政策の指示文書を掲げたトランプ氏(ロイター)

“スター・ウォーズ”に備えるのか。トランプ米大統領は18日、ホワイトハウスで開いた国家宇宙会議で演説し、宇宙軍創設を国防総省に指示したと明らかにした。宇宙開発を加速する中国やロシアをけん制し、主導権を確保する狙い。演説で宇宙開発に積極的に取り組む方針を強調した上で「宇宙での優位を打ち立てるべきだ」と宇宙軍創設の必要性を訴えた。

 米軍の最高司令官であるトランプ氏は宇宙軍を陸海空と海兵隊、沿岸警備隊に続く米軍の「第6の部門」と位置付け、「創設に必要な手続きを速やかに始めるよう指示した」と述べた。米国人を再び月に送ることや火星探査にも強い意欲を重ねて示した。

 宇宙軍構想は与党共和党の一部議員が昨年提案したが、マティス国防長官が「時期尚早だ」などとして反対したと報じられた。だが、トランプ氏は今年3月の演説で「宇宙は陸海空と同様に戦闘領域だ」との見解を示し、「私たちは宇宙で多くの活動を行っており、宇宙軍が必要かもしれない」と宇宙軍構想を支持する考えを示した。さらに5月、米軍当局者らを前に「宇宙軍について真剣に検討している」と述べていた。

 米軍で宇宙戦略を担当する組織は、2002年に戦略核兵器を一元運用する戦略軍に統合された。トランプ氏は、宇宙関係の部隊を分離することを考えている可能性がある。

 中国やロシアによる宇宙の軍事利用への警戒感から、米国では宇宙軍構想を支持する意見もある。一方、組織運営の効率化を進める国防総省や軍では、新たな組織を設けることへの抵抗が強いという。宇宙軍創設となれば、中国やロシアを刺激し、宇宙を巡る各国の競争が激化しそうだ。