女性客264人にウソをつき、ローン契約させて、カードをだまし取ったとして、警視庁生活経済課に詐欺容疑で逮捕されたエステサロン経営者・岡田真由美被告(44)ら女4人の初公判が1日、東京地裁で行われた。

 岡田被告ら4人は、2015年10月~16年2月ごろSNSで女性に「モニターにならない?」とエステに勧誘。数百万円のコースを提示し、ローンを組ませ「当社の業績は好調なので、カードローン会社に全額返済できる」と言ってカードを奪った。被害額は3億4000万円にも上る。

 同被告らは奪った金で、家賃やエステサロンの運営資金などに充てたほか、海外で豪遊。月の飲食費は1500万円だったというからあきれる。また被告の女4人は、今回とは別のサロン名で、10年6月~11年11月に同様の手口で女性客400人から5億円分の契約を取っていた。

 公判を傍聴した被害女性は「白金のマンションにあるエステで施術をしてもらった。成功者のようで(岡田被告に)引かれた。今もローンの返済は続いている」と話す。

 また別の30代女性は、200万円のローンを組み、カードをだまし取られた。「(岡田被告に)会った当時は髪をブロンド風に染めて、外国人風に整形していて美人だったので憧れた」というがこの日、法廷で同被告の風貌に驚いたという。

 伸びきった長髪は金髪ながらも根元は自毛が生え、頭頂部の黒髪が目立つ、いわゆるプリン頭。モデルのように高かった鼻は陥没してしまっていた。その美貌で、多くの女性をだまし続けたエステ経営者だが、法廷では、すっかり哀れな姿に変わり果てていた。