神戸で高級魚ばかり15キロ盗難 プロも驚く後処理のエグさ

2018年05月31日 08時30分

 神戸市・灘区の鮮魚店で、高級魚ばかりが盗まれる被害が出ていたことが29日、分かった。盗んだ魚の処理など、犯人の手口は魚を扱うプロとしか言いようがないほど手慣れていた。高級魚はどれか、どう扱えば高値で転売できるのかという知識も豊富なようだ。

 被害に遭った店主の大谷登さんがこう明かす。

「11日の深夜0時から午前4時にかけての間です。料理屋に行くような高級魚ばっかり取っていっとるんです。10種類くらいで、目方にしたら全部で15キロほど。売ったら20万円くらいになりますわ」

 市場内にある大谷さんの店の営業時間は、午前9時から午後7時ごろまで。午後になると明石などから仕入れた魚が所狭しと並び、商売人も利用するほど。

 犯行時の状況について「カギが壊れてシャッターが1か所だけ開くんで、そこから入ったみたい」と説明した。

 犯人とみられる不審な男の様子は、防犯カメラにバッチリと写っていた。最初に姿を捉えられた際は、左手に青いかごのようなものを持っていたが、約4時間後、再び写り込んだ男は他にバケツや大量の袋を携えていた。4時間の間に何が行われていたのか。

「バケツも袋も店のもんですわ。ポンプ持ってるのも写ってて、バケツの中で生きたクルマエビ泳がせて帰っとるんです。冷凍庫の中からは、本マグロのトロとかウニとかも。魚は一日泳がせると身が締まって高く売れるんで、いけすで泳がせてたんですけど、明石のタイとか、3匹泳がせとった2キロを超える天然のクエも全部やられた。それもさばかんと神経抜いて持っていっとる。おまけに後片付けまでしてキレイにしてました」(同)

 商売歴が50年になるという大谷さんだが、同業者も含めこのような被害は聞いたことがないといい「やり方がエグイし、悪質やね。口の肥えたというか、旬のいい魚を分かっとるヤツやと思います」と怒りをにじませた。