“お家騒動”から3年 大塚家具のシンボル閉店

2018年05月29日 08時30分

大塚久美子氏

 家具販売大手「大塚家具」の創業地で、聖地とも言える店舗「春日部ショールーム」(埼玉県春日部市)が27日で閉店した。創業者の大塚勝久氏、久美子氏の父・娘が対立した“お家騒動”から3年。ついに久美子社長が瀬戸際に追い込まれた。

「春日部の店舗は1969年に勝久氏が大塚家具の前身である桐タンス販売店『大塚家具センター』を立ち上げた場所。いわば、大塚家具のシンボル。そこを閉鎖したんですからね。かなり、経営が追い詰められた証拠ですよ」(業界関係者)

 3年前、大塚家具は預金115億円が話題になるほど無借金経営と豊富な現金を保有する優良企業だったが、“お家騒動”で当時に久美子氏が経営権を握ってから、現預金は17年末には18億円にまで激減。有価証券も27億円にまで減少した。

「3月末に開かれた株主総会では、社長に就任した当初、3年間一株80円の配当を株主に約束したのに、半分の40円になった。それでも、その40円の配当を捻出するのも難しいのではという声も。だから、春日部ショールームを閉鎖したんですよ」(株主関係者)

 一方、久美子社長は東京五輪に向けてホテルの建設ラッシュにより、宿泊施設向けの家具予約が急増するため、未来は明るいと強気の姿勢を崩していないようだ。

「そうは言っても、五輪向けの家具予約の急増は全体の10%の売り上げに満たない。株主の中には勝久氏が立ち上げた『匠大塚』と合併したらという声も出てます。しかし、匠大塚も苦戦を強いられており、既に国内外のファンドが傘下に収めようと動いています」(前出の業界関係者)

 世間を騒がせた大塚家具のお家騒動。ハゲタカファンドに食われて、終結にならないことを祈りたい。