新橋駅前で女子高生7人が救急搬送 防災の専門家が語った「群集心理」とは

2018年05月12日 17時00分

 女子高生7人に一体、何が起こったのか?

 11日午後4時20分ごろ、JR新橋駅前のSL広場で「具合が悪くなっている人がいる!」と近くの交番に届け出があり、救急車両など13台が出動。テロ? 異臭? 通り魔か?と多くの警官、警察車両が集まり、報道各社もヘリを飛ばすなど、仕事帰りの人でごった返す駅前が騒然となった。

 救急搬送されたのは“東京遠足”に来ていた横浜市内の高校の女子生徒7人。この日は約300人で都内に来ていたというが、帰りの集合時間の午後3時30分になっても数人の女子生徒が戻らず、遅れて合流。教師に叱責された直後、7人が手足のしびれを訴えて座り込んでしまったという。

 現場では約300人の生徒をシートで囲って規制線まで張ったため、数百人の通行人が取り囲む異様な状況となった。

 7人が倒れた直後から様子を見ていたという人は「直前に異臭などの特別変わったことはなかった。気付いたら何人かが倒れていて、生徒数人が近くの飲食店から氷をもらってきて救護していた」と証言する。

 一時、熱中症との報道もあったが、この日は前日から最高気温が7度前後上がっていたものの22度前後と、特段暑かったわけではなかった。

 東京消防庁の隊員によると「集合時間に遅れたことでみんなに申し訳ないという気持ちから不調を訴えたようだ」と話したが、原因は分かっていない。

 元東京消防庁消防官で防災アナリストの金子富夫氏は「友人を介抱しようとして、自分も同調してしまう一種の群集心理が働いたのではないか。高校生女子はまだまだ人間として完成してなく、感情の負の連鎖が発生してしまう」と指摘する。

 2013年には、兵庫県の高校で女子生徒が過呼吸に陥り、その様子を見ていた女子生徒18人が次々と同じ症状を訴えて救急搬送された事案が発生。集団パニックだったとみられている。