サイバー防衛の知られざる先進国エストニアと協力関係強化で一致

2018年05月07日 17時00分

 小野寺五典防衛相は6日、訪問先のエストニアでルイク国防相と会談し、サイバー攻撃対策の先進国である同国とのサイバー分野での協力を進展させることで一致した。北朝鮮の核・ミサイル開発問題の解決に向け、最大限の圧力を維持することでも合意した。防衛省が6日、発表した。

 小野寺氏は、年末に見直す防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」でサイバー分野を重点的な検討対象にしていることを踏まえ「防衛省からの職員派遣を通じ協力関係をさらに発展させたい」と発言。ルイク氏もサイバー分野を含めた両国の防衛協力を一層強化したいと応じた。

 エストニアといえば、祖国での政治家転身を表明した元大関で現格闘家・タレントのバルトが思い浮かぶが、実はサイバーセキュリティーの先進国でもある。

 外務省のホームページによると「サイバー防衛の分野で国際的なイニシアティブを発揮している。2007年に世界で初めての大規模なサイバー攻撃を受けた際の対応、及びサイバー防衛の重要性を世界に訴えたことにより、翌年にエストニア側のイニシアティブで(首都)タリンにNATOサイバー防衛協力センターが設立された」という。

 世界134か国のサイバーセキュリティーを格付けした国連の国際電気通信連合が昨年発表したランキングでエストニアは5位だった。

 ネット事情通は「エストニアは電子行政サービスをいち早く取り入れたIT先進国だった。しかし、07年に世界初の大規模サイバー攻撃を受け、ネット機能がまひし、コンピューターシステムがダウンし、社会が大混乱に陥った。隣国ロシアの攻撃とされ、それを機に徹底的にサイバーセキュリティーを強化したんです」と語る。