フランス1部モナコの日本代表MF南野拓実(27)を巡る〝フェイクニュース〟が、海外で乱発してちょっとした騒動になっている。

 南野は20日のRCランス戦でリーグ戦の先発デビューを果たしたが、低調なパフォーマンスで現地メディアから酷評の嵐となるなど早くも序列低下の危機を迎えている。そうした中、フランスをはじめ海外では、ここ数日の間に南野が、加入したばかりのモナコから放出されるとの投稿がSNS上で相次いでいるのだ。

 フランスのサッカー情報関連のまとめサイトを名乗る投稿者からは「かろうじてモナコに到着したタクミ・ミナミノが、もう退団に向かって押し出されている。彼の貧弱なスタートは、幹部に他の選手をスターティングリストに入れるように勧める。マルセイユと最初の接触を行った」などといった情報が拡散した。

 また、オーストラリアのサイトからは「ASローマが、南野拓実の加入をほぼ完了していると把握している」との投稿が。さらに別の海外サイトからは「速報 移籍ニュース! 南野拓実は明日ヘルタ・ベルリンとフリーで契約しようとしている」などと怪しげな移籍情報が相次いで投稿された。

 これらはいずれもニュース形式で投稿されているが、報道機関などではなく引用元も明示されていない。そもそも今夏にモナコへ4年契約で完全移籍した南野が若手でもないのにいきなり他クラブへ放出される可能性は皆無に等しい。モナコでの低迷により〝標的〟とされている可能性もある。新天地での活躍で封じ込めるしかなさそうだ。