アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦(埼スタ)が18日に行われ、J1で不振の神戸が首位を走る横浜Mに3―2と接戦を制して〝下剋上〟を果たし、2年ぶりの8強進出を決めた。

 新型コロナ禍の影響により、日本で初となるACLの集中開催がスタート。いきなり日本勢同士の対決となり注目を集めた。

 J1リーグ戦では降格圏の16位と低迷する神戸だが、アジアのタイトル奪取を狙う舞台では見違えるようなプレーを披露。前半7分、DF飯野七聖が鮮烈なシュートを決めて先制に成功。今季J1で圧倒的な強さを見せる横浜Mを相手に幸先良い立ち上がりを見せた。

 直後の9分に横浜Mの逆襲にあってFW西村拓真のゴールで同点に追いつかれるが、この日の神戸はここからが違った。

 その後も果敢に攻め続け、31分にMF佐々木大樹がPKを冷静に沈めて勝ち越しに成功。後半に入っても横浜Mの反撃を懸命の守備で防ぎつつ、終盤の35分に途中出場のFW小田裕太郎がゴールを決めて貴重な追加点。会心の試合運びで横浜Mを撃破し、2年ぶりの8強進出を決めた。

 鮮やかな〝下剋上〟に「#ヴィッセル神戸」や「イニエスタ」など神戸関連のワードが次々とツイッターのトレンド入り。この勢いで悲願のアジア制覇なるか注目が集まる。