フランス1部パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(23)とブラジル代表FWネイマール(30)との間に緊張感が高まっている。

 かねて折り合いが悪いとされている中、5―2で勝利した13日のモンペリエ戦でその一端が表面化。前半23分にエムバペが獲得したPKを失敗した。その後、1―0とした同43分、今度はネイマールがPKを蹴って決めた。ただ、このときエムバペはネイマールに対してキッカーを求めるが、拒否されてしまい、不機嫌な表情でボールから離れた。

 フランス紙「ル・パリジャン」などによると、試合後のロッカールームで口論になり、DFセルヒオラモスが仲裁したという。しかもネイマールは「試合後にクリストフ・ガルティエ監督はエムバペが今季のPKキッカーだと言ったが、ばかげている」などとエムバペのPK失敗を批判する内容のSNS上の投稿に対して「いいね」で反応。さらに波紋を広げてしまった。

 エムバペは昨オフの契約更新で多額の報酬に加え、チーム内の権限も強化したとされている。一方のネイマールは放出もささやかれていた。クラブ側は2人に和解の場を設けたというが、これまでの経緯もあるだけに、すんなり良好な関係を築けるか疑問だ。