まったく懲りていないのか。開幕直前になってようやく選手登録を完了させたスペイン1部バルセロナは、さらなる補強に突き進むようだ。

 スペイン紙「スポルト」によると、バルセロナはかねて興味を示しているイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに所属するポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(28)と同リーグのチェルシーでプレーするスペイン代表DFマルコス・アロンソ(31)を獲得するため本格始動するという。

 同紙は「この夏、バルセロナの移籍市場は間違いなく歴史に残るだろう」と皮肉を込めながら「クラブは目標の大部分を勝ち取ることができたが、これで終わりではない。すべての選手を登録した後、マルコス・アロンソとベルナルド・シウバの獲得をスタートさせる」と伝えている。

 バルセロナはテレビ放映権や子会社の株式を売却して得た資金でポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキら大物5人を獲得した。しかし、リーグの定めるサラリーキャップの制限枠をオーバー。今季の選手登録が認められず、再び子会社の株を1億ユーロ(136億円)で手放すハメになったが、その教訓は生かされていないようだ。

 アロンソの移籍金は800万ユーロ(約10億8000万円)、シウバは6500万ユーロ(約88億4000万円)と約100億円に達する。さらなる大金を注ぎ込むことに批判の声が高まるのは間違いない。