スペイン1部バルセロナの同国代表MFガビ(18)が、クラブへの不信感を募らせて退団する可能性が急浮上してきた。

 ガビは17歳の昨季にすい星のごとく登場し、名門やスペイン代表で大ブレーク。新たな天才としてスーパースターへの階段を上っている。

 バルセロナも今後長期にわたってクラブの顔となってもらうべく、来年夏に切れる契約の延長に乗り出しているが、ガビには欧州各国の強豪が関心を寄せており、延長には至っていない。

 そうした中、退団へと傾く動きが出てきた。同国メディア「フィチャージェスネット」は「ガビがバルセロナに激怒」と報道。その理由は「ガビは、フロントの運営にかなりの怒りを覚えている。MFベルナルド・シウバの獲得の可能性は、彼が十分に評価されていないと悩ませている。若いサッカー選手の契約更新はまだ決まっておらず、その怒りがバルサに大惨事を引き起こす可能性がある」と報じた。

 バルセロナはイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーに所属するシウバの獲得をもくろんで合意間近となっているが、ガビ側はポジションやプレースタイルが重なるシウバの補強は自らを信用していない証しと捉えている模様。このバルセロナの補強方針に不信感を募らせており、退団を決意する可能性が出てきたのだ。

 バルセロナは深刻な財政難にもかかわらず、今夏の移籍市場で資産を切り売りして選手の〝乱獲〟を敢行。その結果、選手登録ができない問題が深刻化するなどチームは混乱している。こうした迷走に加えて自らにも火の粉が降りかかりそうなことで、スペインの天才が電撃退団の道を選ぶかもしれない。