中国サッカー2部リーグで、ピッチ表面温度が50度を超える最悪の環境で試合が行われ、物議を醸している。

 5日、陝西長安は南京で北京北方体育大と対戦した。「新浪体育」によると、この日の南京の最高気温は38度。陝西長安のウェイボーによると、午後4時のキックオフ時点でピッチの表面温度は50・5度にまで上昇した。

 試合は予定通り行われ、陝西長安が3―0で勝利した。練馮峰監督は「相手だけではなく、天気にも勝たなければならなかった。ウオーミングアップの時にはすでにピッチ温度が50度になっており、そんな天候の中でプレーするのはとても難しかった」と語った。

 しかし、代償は大きかった。6日、クラブはウェイボーを更新。「昨日の試合中、気温50度近いグラウンドで懸命に戦った許兆基は、試合後ひどい脱水症状を起こし、救急車で運ばれた。本当に心が痛い…。みんな頑張った」と、救急搬送されたことを明かした。

 選手の身体に大きな負担を強いる試合開催に、リーグに対し、ネット上では「なんで夜に変えられなかったのか」と批判の声が上がっている。