スペイン1部バルセロナが、オンライン事業などを管轄する子会社「バルサスタジオ」の株式49%の売却をまもなく発表する見込みとなった。

 財政難にあえぐバルセロナは放映権事業などを次々と売却して手元に資金を集め、今夏にポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、ブラジル代表FWラフィーニャ、フランス代表DFジュール・クンデなどスター選手を次々と獲得している。

 そしてさらに資産を切り売りして現金を手にするつもりだ。

 スペインメディア「ミオトラリーガ」は「第3の〝経済的レバー〟が近づいている。彼らは選手の獲得で再びお金を使い果たしたので、バルサスタジオの権利の49%を売却せざるを得なくなった」と報道。バルサスタジオはオンライン事業などを担当するドル箱の子会社で、かねて株式の一部売却が検討されてきたが大部分を手放すことで売却先との合意が間近に迫っている。

 再び大金が転がり込んでくることになりそうだが、さっそくそのカネを選手補強にまわすとみられる。

 スペイン紙「マルカ」などがイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーのポルトガル代表FWベルナルド・シウバの獲得に動くと報道。他にもチェルシーのDFセサル・アスピリクエタ、DFマルコス・アロンソ、トッテナムのDFセルヒオ・レギロンなども候補に挙がっている。

 今夏注目を浴びる名門の驚異的な爆買い。再建へ向けた良策なのか、それとも後先考えない暴走なのか。