スペイン1部バルセロナのジョアン・ラポルタ会長がクラブの深刻な財政問題と、スペインリーグのサラリーキャップ制により新戦力の選手登録が実現できていない現状の解決に自信を示したと米メディア「CBS Sports」が伝えた。

 総額13億5000万ユーロ(約1386億円)と伝えられる負債について、ラポルタ会長は「財務を元に戻し、破産を回避するために非常に懸命に働かなければなりませんでした。1年後、私たちはプラスの資本を持っています。今シーズンの収益は10億ユーロ(約1360億円)、利益は1億2400万ユーロ(約168億6000万円)。つまりどんどん良くなっています」と見通しを語った。

 その上で「私たちは25年間のテレビ放映権の25%を売却しました。正直、やりたくなかったのですが、クラブを救うためにやらなければなりませんでした。私たちにとって正しいものでした。そして、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)の下で、プレーヤーを再び購入するのに十分な資金があります」と大型補強を行うことを正当化した。

 その一方で、バルセロナはサラリーキャップ制の枠をオーバーし、新戦力の選手登録ができない状態にある。「ルールを尊重して物事を行おうとしています。私たちは収入を増やすために多大な努力を払ってきました。約45日間で6億ユーロ(約816億円)を超える収益をもたらしました。リーグ機構は私たちの努力とルールを守ろうとする意図を理解してくれると思いますし、問題が起こらないことを願っています」と語っている。