スペイン1部バルセロナが新シーズンに向けて新戦力の選手登録ができず、主力選手の売却が求められていると、同国メディア「ベルナベウデジタル」が伝えた。

 同メディアは「バルセロナの深刻な問題」として、今後25年間、放映権の25パーセントを売却して得た約5億ユーロ(約695億円)の約半分を補強費に注ぎ込んでポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキやコートジボワール代表MFフランク・ケシエらを獲得。しかし「新人はバルセロナのユニホームを着て公式戦を戦えない」とし、プレーするために必要な選手登録ができないという。

 スペインリーグはサラリーキャップ制を敷いており、すでにバルセロナは年俸総額をオーバー。しかも新戦力ばかりではなく、契約を更新した主力のMFセルジ・ロベルトも選手登録ができない状況にある。

 同メディアは「すべての選手を登録するため、バルセロナは(オランダ代表MF)フレンキー・デヨングや(同代表FW)メンフィス・デパイのような高年俸なプレーヤーを放出しなければならない」とし、主力の売却は不可避と指摘した。

 バルセロナのリーグ開幕戦は8月13日。それまでに高額年俸選手を退団させるか、現メンバーのさらなる年俸削減を実現するかしかないが、果たして現状を打破できるだろうか。