日本ツアーを行っているフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が24日、パナソニックスタジアム吹田で有料による公開練習を実施し、大きな盛り上がりを見せた。

 PSGは今回のツアーで最終戦となる25日のG大阪戦に向けて調整。18日の東京に続いて2度目の有料練習となり、チケットは一般4500円、小中高生2000円で販売された。

 開放された1階席部分は超満員の大盛況で、練習開始前には選手を入り待ちするファンが殺到。グッズショップにも長蛇の列ができるなど、Jリーグの公式戦に匹敵するにぎわいを見せた。

 練習ではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ブラジル代表FWネイマール、フランス代表FWキリアン・エムバペなどスターがそろって登場し、精力的にトレーニングを行った。

 大阪でも新型コロナウイルスの感染者が急増する中で、運営側は「声出しは禁止ですので、大きな拍手でお迎えください」とアナウンス。電光掲示板にも終始「声を出しての応援、指笛、チャント、ブーイングなどの行為は禁止となります」と表示されるなど声出しルールの徹底を求めたが、最初のランニングで選手が前を横切るたびに声援や歓声が沸き起こると、その後は幾度となく選手名を絶叫したり、声を合わせて応援する場面が繰り返された。

 さらに戦術練習でネイマールやメッシがゴールを決めると、試合並みの大歓声が沸き起こって観客のボルテージは最高潮に。絶叫の声が相次いだり、短く合唱のような掛け声が起きる場面も見られた。

 Jリーグで一部のサポーターによる声出しルール違反が注目を集めているが、世界屈指の強豪であるPSGを直接見られる貴重な機会だけにファンの興奮は止められなかったようだ。