プレシーズンで日本遠征中のフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)のクリストフ・ガルティエ監督(55)はチーム内の〝派閥解体〟のために新ルールを導入したと英紙「デーリー・スター」が伝えている。

 PSGではかねてフランス代表FWキリアン・エムバペを中心とする〝フランス派〟とブラジル代表FWネイマールやアルゼンチン代表FWリオネル・メッシらの〝南米派〟に二分されていると指摘。昨季の欧州チャンピオンズリーグで早期敗退した際も、派閥間でいさかいがあったと報じられていた。

 そんな中、同紙は「リオネル・メッシとキリアン・エムバペは、PSGの厳格な新ルールの一環として食事中の電話使用が禁止された。ガルティエは、チームを弱体化させた派閥を解体するために、クラブに新しいルールを導入し、携帯電話を使用することはできなくなった」と伝えた。

 チームでの食事中に携帯電話の使用を禁止することで、イレブンが会話を交わす時間が増え、コミュニケーションを取るようになれば相互理解も深まり、派閥の解消につながるというわけだ。

 同紙は「つまりはエムバペ、メッシ、ネイマールだ」と派閥の中心メンバーの名前を挙げて「ルールは、チャンピオンズリーグで優勝するという究極の目標を達成しようと必死に努力しているPSGの一部に変化をもたらす」と報じ、スターたちの〝和解〟を期待していた。