スペイン1部バルセロナと契約する大手スポーツメーカーの「ナイキ」がイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドからの退団が報じられたポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(37)の獲得を求めたと、スペインメディア「エルナシオナル」が伝えた。

 C・ロナウドのマンU退団報道が大きな話題となる中、代理人のホルヘ・メンデス氏がバルセロナのジョアン・ラポルタ会長と会談していたことが判明。そこで同メディアは「(新ゼッケンスポンサーの)Spotifyとメインスポンサーのナイキはメディアに影響を与える選択をするようラポルタに促した」とし、C・ロナウドの獲得を強く要請したという。

 Spotifyやナイキにとってレプリカユニホームを多く販売するには新たなスーパースター選手の加入が不可欠との考えで一致しているとみられる。同メディアは「マーケティングとマーチャンダイジングで多くの収入を生み出せる選手は他にはいない。米国の多国籍企業(ナイキ)は、それで問題が解決する」と指摘した。

 しかも、C・ロナウド獲得のために、昨季まで7番を背負ったフランス代表FWウスマヌ・デンベレと再契約で合意したと各メディアで伝えられることにも難色を示しており「ナイキがC・ロナウドのために7番を空けるようにラポルタに圧力をかけている」とも伝えている。

 メッシが2021年に退団して以降、バルセロナのユニホーム売り上げは激減。ナイキとしては深刻な問題となっている。バルセロナは元レアル・マドリード選手の〝禁断の移籍〟に踏み切るのだろうか。