欧州サッカー界でケタ違いの札束攻勢で〝爆買い〟を続けるフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)に対して、スペインメディアが強く警鐘を鳴らした。

 PSGを巡ってはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシら近年の超大型補強に加え、エースのフランス代表FWキリアン・エムバペの引き留めのために800億円超の〝暴額〟を費やしたと現地では指摘されている。

 ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反の疑いがあるとしてスペインプロリーグ機構(ラ・リーガ)が欧州サッカー連盟(UEFA)に異議を申し立てるなど、PSGの暴走を食い止めようとする動きが加速する中、スペインメディア「ミオトラリーガ」も警鐘を鳴らした。

「誰かがカタールとPSGを止めるべきだ」と強く訴えた上で、こう続ける。「彼らは完全に免責されて自由に活動し続ける」。FFP違反の疑いが出ている一方で、PSGのアルケライフィ会長や実質的なオーナーのカタール政府はUEFAとの蜜月関係が指摘されており、今後も爆買いの暴走は続くと強い懸念を示した。

 さらに「パリのチームの口座は底なしのようだ。カタールはお金を注入することに専念している」と追及。無尽蔵の資金力で今後も大型補強が敢行されることに危機感が高まっている。

 PSGはこのまま欧州サッカー界からの警告を無視するのか。その動向に注目が集まる。