総額13億5000万ユーロ(約1890億円)の負債を抱えているスペイン1部バルセロナが新たな資金調達を実現する。英メディア「90MIN」など各メディアによると、バルセロナは16日に臨時総会を開き、クラブライセンスやグッズ販売の子会社の株式49・9%とテレビ放映権の一部を売却する計画を承認したという。

 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は、クラブライセンス商品などの販売・管理を行う子会社の株式売却に2億ユーロ(約280億円)から3億ユーロ(約420億円)のオファーの届いていることを明かし、クラブグッズなどの販売網を世界に広げていくためのビジネスパートナーになると指摘した。

 また、テレビ放映権については売上の10%を受け取る権利を売却するもので契約期間は25年。同メディアは「10%で約2億ユーロの価値があり、ラポルタ会長は25%の購入者を捜すと言っている」と報じており、子会社の株式売却と合わせて最大7億5000万ユーロ(約1050億円)の資金を手に入れることになる。

 同メディアは「クラブ関係者はクラブ資本のバランスを取るため、今夏に5億ユーロ(約700億円)を調達する必要があるとし、新しい選手との契約を考える前に、選手年俸を1億6000万ユーロ(約224億円)削減する必要があることを提案している」と伝えているが、今回の資金調達で苦しい台所事情を改善できるだろうか。