「サッカーの王様」と呼ばれた元ブラジル代表FWのペレ氏(81)が1日(日本時間2日)、ウクライナに侵攻したロシアのウラジミール・プーチン大統領に戦争中止を呼びかけた。各メディアが伝えている。

 ペレ氏はカタールW杯欧州予選プレーオフ準決勝(英グラスゴー)のウクライナ―スコットランド戦を前に自身のインスタグラムを更新。プーチン大統領に向けて「今日の試合を機会として要求したい。私は個人的にこのメッセージを書いた。侵略を止めなさい。この継続的な暴力の正当化は絶対にない」と戦争中止を要求した。

「この紛争は邪悪で不当であり、痛み、恐れ、恐怖、苦悩以外の何物でもありません。戦争は国を分けるためにのみ存在し、ミサイルが子供の夢を埋め、家族を滅ぼす。罪のない人を殺すことを正当化するイデオロギーはありません」と訴えた。

 ペレ氏は2018年ロシアW杯の1年前にモスクワでプーチン大統領と面談し、握手を交わしている。「この紛争を食い止める力はあなたの手にある。2017年の会合で私がモスクワで握手したのと同じものだ」と書き込んでいた。