イングランド・プレミアリーグのリバプールが、日本代表MF南野拓実(27)の〝代役〟の獲得に乗り出した。

 南野は3月20日に行われたFA杯準々決勝の2部ノッティンガム・フォレスト戦を最後に、約2か月にわたって出場機会がない。それでも今季はリーグ杯を中心に主力を休ませる試合で得点を重ね、一時は控えとして存在感を見せてきた。しかし、来季はその座も奪われそうだ。

 英メディア「リバプールコム」は「リバプールはフリーで入手できるFWエディ・エンケティアを注視している。彼は当初、南野の役割を引き継ぐという現実的な見通しだったが、今ではより強力になっており、レギュラーを争うほどになる可能性もあるとの見立てだ。22歳という年齢も魅力的で、FSG(リバプールのオーナー)にとってかなり安全な賭けになる」と報じた。

 エンケティアはアーセナルの有望株で、今季終盤に入ってゴールを量産して注目度が急上昇。ただし、契約は今季までで退団の可能性も出ている。そうした動きにリバプールが反応し、将来のレギュラー候補としてフリーでの獲得を狙っているのだ。

 リバプールでは攻撃陣が飽和状態で、控え要員の有望ストライカーを獲得すれば南野の放出は決定的。さらに今季の南野は一定の結果を残したことで「南野の株はかつてないほど高く、リバプールは獲得費用を効果的に相殺できる」(同メディア)。移籍市場で〝売り時〟になっていることも後押しして、退団の公算が高まっている。森保ジャパンの10番はどこへ行くのか。