スペイン1部マジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英(20)の去就について、現地メディアがレアル・マドリードへの復帰は「不可能」との見解を示した。

 久保は来季がRマドリードとの5年契約の4年目にあたるため、復帰できなければそのまま放出される可能性が高い。そのため去就に注目が集まっているが、スペインの移籍専門メディア「フィチャージェスネット」は最新の情勢を踏まえて、名門復帰に悲観的な観測を示した。

「久保はマドリードの2022―23シーズンで居場所はない。日本人選手がカルロ・アンチェロッティ監督の管理するマドリードの一員になることは不可能だ」と断定的に報じた。

「久保は今季レンタルされている選手の一人で、マジョルカで2回目のチャンスを得た。そこではチームの中で中心の一人となったが(現時点で)1部残留に向けて貢献できていない」と今季わずか1ゴールと数字で結果が出ていないことを指摘。

「7月1日になれば久保は再びアンチェロッティが率いるチームの一員となる。ただ、このアジア人選手はチームに居場所がない。ピッチ上で最高のレベルを発揮できるポジションが大幅にオーバーブッキングしており、加えてこの選手がイタリア人監督を納得させるだけの実力を身につけていないこともある」とポジションが重なるチーム事情も相まって、久保をテストする余地もないというわけだ。

 待望の名門復帰へ崖っぷちに立たされている久保。残りのシーズンで起死回生の大活躍を見せて現状を覆せるか。