サッカーの大物代理人として知られるミノ・ライオラ氏(54)がイタリアの病院で死去し、サポートしていたドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(21)らの今夏去就も大きな影響を受けるとスペインメディア「ドンバロン」が伝えた。

 今夏の移籍が確実視されていたハーランドをはじめ、ライオラ氏のサポートを受けている選手について、同メディアは「ライオラの死後、彼と契約する選手の去就は宙に浮いており、多くのチームが獲得作戦に着手しようとしている」と指摘。これまでライオラ氏はハーランドの新天地をメガクラブに限定していたが、再びオファーが殺到する可能性を報じた。

 すでに今夏のイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティー入りが最有力となっている中、同メディアは「すべての情報からハーランドを引き継ぐのは、マンチェスター・シティーであることを示しているが、シナリオが代わる可能性もある」とし「彼の願望はレアル・マドリードでプレーすること。交渉の結果、ハーランドは考えを変えるかもしれない」と伝えている。

 もともとハーランド争奪戦はライオラ氏が求める高額な代理人手数料を含めて総額400億円超の獲得資金を準備する必要があった。しかし、今後は負担軽減が見込めることから、Rマドリードやバルセロナのスペイン勢をはじめ複数のビッグクラブが再びハーランドと接触する可能性がある。今後の去就も不透明になったといえそうだ。